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お肉売場からこんにちは。精肉部門の中の人です。
「ふるさと納税でハンバーグを頼んだら、お肉というよりつなぎの味だった」「焼いたらひとまわり縮んで、フライパンが脂の海になった」
そんな経験、ありませんか?
じつはあれ、商品ページに最初からヒントが書いてあります。写真やキャッチコピーではなく、その下にある原材料表示と内容量の欄です。
私は精肉部門でハンバーグなどの加工品も扱っていますが、原材料の欄を読めば、届く前に中身の見当がだいたいつきます。逆に言うと、写真だけで選ぶのは、中身を見ずに選ぶのと同じです。
先に結論を言うと、ふるさと納税でハンバーグなどの加工品を頼むのはアリです。ただし、商品ページの「原材料の並び順」「内容量の書き方」「加熱済みかどうか」の3か所を見てから申し込んでください。この3か所が読めれば、写真がどれだけおいしそうでも惑わされなくなります。
ハンバーグの中身は「原材料の並び順」に全部書いてある
まず、この記事でいちばん大事なルールをひとつだけ覚えてください。原材料表示は、使っている量が多い順に並んでいます。これは食品表示のルールで、どの商品も例外はありません。
つまり、先頭に書いてあるものが、そのハンバーグの主役です。「牛肉」が先頭なら牛のお肉が主役、「食肉(牛肉、豚肉)」なら合いびきです。ここまでは、どの商品もだいたい同じに見えます。
差が出るのは、そのあとです。お肉の次に何が来ているかを見てください。玉ねぎやパン粉が続くなら、家庭で作るハンバーグと同じ組み立てです。一方で、お肉のすぐ次に「植物性たんぱく」や「豚脂」が来ている商品もあります。
言葉の意味を、売場の立場からかみ砕いておきます。
- 植物性たんぱく: 大豆などから作る材料で、かさを増やしてふんわりさせる役割。前のほうに書いてあるほど、お肉以外の割合が大きい(商品によっては「植物性たん白」と表記されています。同じものです)
- 豚脂(とんし): 豚の脂そのもの。ジューシーさを出す材料で、前のほうにあるほど脂多めの配合
- 結着剤(けっちゃくざい): 材料同士をくっつけてまとめる材料。ハンバーグの形を保つための裏方
- 「〜等」「その他」: 細かい材料をまとめた書き方。ここ自体は普通の表記なので心配いりません
こうした材料が入っていること自体は、悪いことではありません。どれも安全に使われている普通の材料で、ふんわり感やジューシーさを出すには理にかなった配合です。ただ、「お肉のかたまり感」を期待して頼むと、想像と違うものが届く。それだけの話です。だから、自分が何を期待しているかと、表示の並び順が合っているかを確認する。ここがハズレ回避の正体です。
同じ読み方は、ウインナーでもできます。例えば、1番目に「鶏肉」とあるのに3番目に「豚肉」とある商品があるとします。この順番なら、食べたときの食感や味は、お弁当などに入っていそうなもの、少なくとも焼肉屋さんでは出てこないウインナーの感じだな、と大体予想できます。
商品ページで見る3か所。上から順にチェックする
ここからは、実際にふるさと納税のサイトで商品ページを開いている前提で進めます。スクロールしながら、上から順に3か所だけ見てください。

1か所目: 原材料の先頭3つを読む
商品説明を下までスクロールすると、原材料の欄があります。先頭から3つ目までを読んでください。「お肉 → 野菜やパン粉 → 調味料」の順に並んでいれば、家庭のハンバーグに近い組み立てです。お肉の直後に植物性たんぱくや豚脂が来ていたら、ふんわり・ジューシー寄りの配合だと読めます。
どちらが上等という話ではありません。ふんわりタイプが好きな方も多いですし、お子さんにはむしろそちらが人気です。大事なのは、自分の期待と合っているかどうか。「がっつりお肉の味」ならお肉が続く並びの商品を、「柔らかくて食べやすいもの」ならふんわり寄りの商品を選べば、どちらも当たりです。
なお、原材料表示が商品ページに載っていない商品もあります。その場合は無理に推理せず、載っている商品から選ぶのが確実です。表示を載せている商品は、中身を見せる用意があるということでもあります。
2か所目: 内容量は「個数×グラム」まで確認する
次に内容量です。「たっぷり1.2kg」のような合計だけで判断せず、1個あたり何グラムかまで計算してください。「120g×10個」なら食べ応えのあるサイズ、「60g×20個」ならお弁当向きの小ぶりサイズです。同じ1.2kgでも、食卓での姿はまったく違います。
もうひとつ、見落としやすいのがその重さが「加熱前」か「加熱後」かです。ハンバーグは焼くと水分と脂が抜けて、ひとまわり縮みます。生の状態で120gの商品と、焼き上げた状態で120gの商品では、お皿にのるときの大きさが違うのです。商品説明に「加熱前」「調理前」と書いてあれば、焼き上がりは表示より小さくなると考えて選んでください。縮むのはどの商品でも起きる普通のことなので、「縮んだから失敗」ではありません。先に知っていれば、がっかりしないだけです。
3か所目: 「加熱済み」か「生」かで、届いてからの手間が変わる
最後に、加熱済みかどうかを確認します。商品説明の「お召し上がり方」の欄を見てください。「湯せんで温めるだけ」「レンジ対応」とあれば加熱済み、「中心部までよく加熱してください」とあれば生タイプです。
加熱済みタイプは失敗しにくく、忙しい日の戦力になります。生タイプは焼きたての香ばしさが出せるかわりに、火加減の腕が問われます。冷凍のまま焼くのか、解凍してから焼くのかの指定も商品によって違うので、そこまで読んでから選ぶと、届いたあとの「思っていたのと違う」がなくなります。
解凍してから焼くタイプなら、上手く焼くコツはこうです。まず、冷蔵庫で6〜8時間かけて解凍します。焼くときは中火で片面を3分ほど焼いて裏返し、水を大さじ1ほど加えてフタをします。あとは弱火にして、厚みに応じて7〜10分ほど加熱するだけです。最後に、最も厚い部分に竹串をさして、出てきた肉汁が透明なら完成です。
焼いたときの「縮む・脂が出る」は、配合のサインでもある
ここまでの3か所で選び方は完成ですが、もう一歩だけ、届いたあとの見方も知っておくと役に立ちます。焼いたときの変化は、そのハンバーグの配合を教えてくれるサインだからです。
焼いて大きく縮み、フライパンに脂がたくさん出るのは、脂の割合が多い配合のサインです。原材料の前のほうに豚脂があった商品は、この傾向が出やすくなります。これも失敗ではありません。その脂こそジューシーさの源なので、出た脂でソースを作れば、商品の持ち味を全部使えます。
逆に、あまり縮まずふんわり仕上がるのは、植物性たんぱくやパン粉がしっかり働いている配合のサインです。こちらは煮込みハンバーグにすると崩れにくく、力を発揮します。届いたものの性格に合わせて調理を変えれば、どの配合にもちゃんと当たりの食べ方があります。
そして、この「表示の並び順で中身を読む」方法は、ハンバーグ以外の加工品にもそのまま使えます。ソーセージ、ローストビーフ、味付きのお肉。ふるさと納税の返礼品はどれも現物を見ずに選ぶ買い物なので、表示を読む力がそのまま選ぶ力になります。加工品ごとの読みどころは、今後の記事で順番に書いていく予定です。
表示を読むのは、売場でも毎日やっていることです。実際にお客様から「ハンバーグって何のお肉が入ってるの?」と質問をいただいたことがあります。そのときも、加工品のハンバーグの原材料ラベルをそのままお見せして説明しました。加工品以外のハンバーグには、牛100%のものもありますよ、と補足も添えて。答えは、いつも表示に書いてあります。

まとめ
今日のポイントをおさらいします。
- 原材料表示は量の多い順。先頭3つを読めば、そのハンバーグの主役が分かる
- 内容量は「個数×グラム」と「加熱前か加熱後か」まで見る
- 「湯せんだけ」か「よく加熱」かで、届いてからの手間が変わる
ふるさと納税のハンバーグや加工品は、選び方さえ分かれば頼れる返礼品です。焼くだけ・温めるだけで食卓に一品増える手軽さは、お肉のかたまりにはない良さです。
まずは今、気になっている返礼品のページをもう一度開いて、写真の下までスクロールしてみてください。原材料の先頭3つを読むだけで、その商品がどんな性格か、もう自分で判断できるはずです。
まだ見ている返礼品がないという方は、このあたりのサイトから探してみてください。ハンバーグや加工品のページを開いて、写真の下の原材料表示までスクロールする。それだけで、今日の読み方がそのまま使えます。
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返礼品選び全体の考え方は「ふるさと納税のお肉、失敗しない選び方」に、切り落とし1kgの選び方は「牛肉の切り落とし、選び方は3か所だけ」にまとめています。届いた冷凍のお肉の解凍は「お肉の解凍、忘れた日でも間に合います」もどうぞ。あわせて読むと、ふるさと納税のお肉選びはひととおり揃います。


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