お肉の保存グッズ、プロの家にあるのはスーパーの定番3つだけ

ジッパー付き保存袋に1回分ずつ小分けされた食材 肉の保存
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お肉売場からこんにちは。精肉部門の中の人です。

「お肉の保存には専用グッズがいいらしい」と売り場をのぞいたら、真空パック器に急速冷凍プレート、専用シート……種類が多すぎて、結局何も買わずに帰ってきた。そんな経験、ありませんか?

じつは、お肉の保存に特別な道具はほとんど要りません。

毎日売場でお肉を見ている私が自宅で使っているのも、スーパーや薬局で数百円で買える定番品が3つだけです。高い道具をそろえるより、この3つを「正しく使う」ほうがずっと効きます。

先に結論だけ言うと、その3つはラップ・ジッパー付き保存袋・フタ付き保存容器です。

保存グッズの仕事は、たった1つ

道具の話の前に、理屈を1つだけ。お肉が冷蔵庫や冷凍庫で傷んだりパサついたりする原因は、ほとんどが「空気」です。空気に触れた面から乾いて、色が悪くなり、冷凍焼けが始まります。

つまり保存グッズの仕事は、どれだけ種類があっても結局1つ。お肉を空気に触れさせないことです。

この目で見ると、道具選びで大事なのは値段でも機能の多さでもなく、「空気をさえぎりやすいか」だと分かります。そして昔からある定番3つは、この仕事をちゃんとこなしてくれます。

買ってきた直後の手順は前回の記事「買ってきたお肉は『最初の10分』が勝負」に書きました。今回は、その実践で使う道具編です。

精肉のプロが自宅で使う3つ

① ラップ(NEWクレラップ・サランラップ)

  • 値段の目安: 300円前後
  • 売っている場所: スーパー・薬局・コンビニ

保存の主役はラップです。お肉を1回分ずつ、空気を押し出しながらぴったり包む。すべてはここから始まります。

選ぶときのコツは1つだけ。レンジで使う小さいサイズではなく、大きめ(幅30cm)を選んでください。幅が狭いと、お肉を包んだときに巻きしろが足りず、すき間から空気が入ります。大きめなら、豚こま1回分でも鶏もも1枚でも、余裕をもってぴったり包めます。

NEWクレラップやサランラップを選んだ理由は、何と言っても切りやすさです。ラップを切るときにもたつくと、ラップ同士が張り付いてしまい、ストレスになります。その点、NEWクレラップは片手でサッとラップを切ることが出来て便利です。

空気を遮ってぴったり包まれた生のお肉
空気を押し出しながら、1回分ずつぴったり包むのが基本(写真: Toxic Smoker / Unsplash)

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② ジッパー付き保存袋(ジップロック フリーザーバッグ)

  • 値段の目安: 300〜500円前後

ラップで包んだお肉を、冷凍するならさらにこの袋へ。二重にする理由は、冷凍庫の中の乾燥と、におい移りを防ぐためです。

もう1つの良さは、パッと小分けできること。特売でまとめ買いした日は、1回分ずつラップで包んだお肉を、まとめて1枚の袋に入れます。袋に日付を書いておけば、冷凍庫の中で迷子になりません。

私はよく、カットしたキャベツやもやしなど1日分を小分けして袋にいれています。もちろん特売の豚こまを1回分ずつサッと袋に入れて、平たくして冷凍するのも簡単に出来ます。このジッパー付き保存袋を1つ持っているだけで、お肉だけでなく野菜でも何でも保存出来るのですごく便利です。

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③ フタ付き保存容器(ジップロック コンテナー)

  • 値段の目安: 700円〜1200円前後(正方形の標準コンテナー)

3つ目は生のお肉ではなく、調理済みの保存で活躍します。茹でた鶏むね、作り置きのそぼろ、下味をつけたお肉。汁気があってもこぼれません。

フタと容器が分かれるタイプを選ぶと、洗いやすく、乾かすのも早い。そのままレンジにかけられるのも、平日の夜には地味に効きます。

私は鶏むね肉を照り焼きにしたものをこの保存容器に入れています。フタの開閉が簡単で、手間なく出来るところがポイント高いです。フタをずらすことで電子レンジの使用が出来るのも良いですね。注意点は、長時間は耐熱温度を超える可能性があるので、カレーやシチューなどは2分程度解凍した後にお鍋に移し替えるなどの工夫が必要です。

フタ付き保存容器に小分けされた調理済みのおかず
調理済みのおかずを小分けして冷蔵・冷凍できるのがコンテナーの強み(写真: Olivia Oliver Design / Unsplash)

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使い分けは「生か、調理済みか」だけ

3つをどう使い分けるか。迷ったらこの表だけ覚えてください。

お肉の状態 使う道具
生のまま冷蔵(2〜3日で使う) ラップでぴったり包む
生のまま冷凍 ラップ+保存袋の二重
調理済み・下味つき フタ付き保存容器

真空パック器や専用シートが悪いわけではありません。ただ、家庭の保存でこの3つで困る場面は、私はほとんど見たことがないです。まずは定番からで十分。物足りなくなったら、そのとき考えれば大丈夫です。

冷凍したお肉を「おいしく戻す」解凍のコツは、また別の記事でじっくり書きますね。

まとめ

今日のポイントをおさらいします。

  • 保存グッズの仕事は「お肉を空気に触れさせない」の1つだけ
  • ラップは大きめ(幅30cm)を選ぶと、すき間なく包める
  • 生はラップ+袋、調理済みは容器。使い分けはこれだけ

特別な道具をそろえる必要はありません。次の買い物のとき、いつものラップ売り場で「大きめサイズ」を手に取るところから始めてみてください。それだけで、冷凍庫のお肉の持ちが変わります。

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