お肉売り場からこんにちは。精肉部門の中の人です。
「週末のホームパーティーにスペアリブを焼こうと思って売り場に来たけど、パックによって大きさも骨の太さもバラバラ。どれを選べばいいのか、何本買えばいいのか分からなくて、結局いちばん手前のパックを取った」。そんな経験はありませんか。
じつはあのバラバラ、売り場の人間から見ると当たり前のことです。スペアリブは骨付きのお肉なので、同じ豚でも骨の位置によって形が変わります。どのパックも同じという前提で選ぶより、パックの中を見て選んだほうが確実です。
売り場の人間がスペアリブのパックで見ているところは、4つだけ。骨と身のバランス、身の厚み、脂の多さ、骨の端の色です。この4つを順番に見れば、棚の前で迷う時間はぐっと減ります。
先に結論だけ言うと、骨のすぐ横の身が分厚いパックを選んでください。逆に、1本1本が薄っぺらいパックは、本数が多く見えても選ばなくて大丈夫です。

スーパーのスペアリブがバラバラなのは、骨付きだから
スペアリブは、豚のあばら骨まわりの骨付きのお肉です。豚バラ肉と同じあたりの部位で、骨を付けたまま切り分けたものがスペアリブです。豚の部位の位置関係は豚のロース・バラ・肩ロースの違いで書いています。
あばら骨は1本1本の長さも太さも違い、付いている身の量も場所によって変わります。もともと形が揃わないお肉なので、パックに入るときも大きさが揃いません。
だから「大きさがバラバラなパックは品質が悪い」ということではありません。バラバラなのが普通です。安心して、パックの中身を見ていきましょう。
売り場で見るところは4つ
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。棚の前に立ったら、パックを1つ手に取って、次の4つを順番に見てください。

1つ目は、骨と身のバランス。 パックの中の1本を見て、骨に対して身がどれくらい付いているかを見ます。骨ばかりで身が少ないものは、焼いても食べるところが少ない。逆に、骨のまわりに身がたっぷり付いているものは、食べごたえがあります。まずはここで、骨が目立つパックを候補から外してください。
2つ目は、身の厚み。 ここがいちばん大事です。骨のすぐ横の身が分厚いものがアタリ。骨の近くのお肉は味が濃くて、焼くとほんとうにおいしいです。
反対に、1本1本が薄っぺらいものはハズレです。本数が多く入っていてお得に見えても、焼くと縮んで、骨をかじっているような感じになります。薄いパックは選ばなくて大丈夫です。
3つ目は、脂の多さ。 スペアリブは豚バラ肉と同じ場所なので、もともと脂が多い部位です。ただ、パックによって脂の量には差があります。白い脂の層が厚すぎるものは、焼いたときに脂が落ちて、食べるところが思ったより減ります。脂が苦手な家族がいるなら、白い部分が少なめのパックを選んでください。脂が好きなら多めでも問題ありません。ここは好みで選んで大丈夫ですよ。
4つ目は、骨の端の色。 骨の切り口をよく見てください。たまに、骨の端が黒ずんだり、色が変わっているものがあります。傷んでいるとは限りませんが、同じ棚に色のきれいなパックがあるなら、そちらを選べば安心です。わざわざ色が変わっているものを選ぶ必要はありません。
この4つを見て、「骨のすぐ横の身が分厚くて、骨の端がきれい」なパックが見つかったら、迷わずカゴに入れてください。
何本買えばいい? 本数ではなくグラム数で考える
スペアリブは、本数ではなくグラム数で考えてください。1本の重さは100〜150グラム前後が目安ですが、大きさがバラバラなうえ、お店によっては1本をさらに割って小さくしていることもあります。「何本で何人分」とは言い切れないので、本数そのものはあまり気にしなくて大丈夫です。パックのラベルにはグラム数が書いてあります。
目安は、大人1人あたり200〜250グラム。骨付きのお肉は、表示のグラム数のうち骨の分だけ食べられる量が減ります。同じグラム数の豚バラ肉より少し多めに買っておくと、足りなくなりにくいです。
たとえば大人4人なら、800グラムから1キロを目安にパックを組み合わせます。1パックで足りなければ、2パック目は「身の厚み」で選び直してください。同じ棚でも、パックごとに厚みは違います。
BBQや焼肉で、スペアリブ以外のお肉と組み合わせるときの量の考え方は、BBQ・焼肉のお肉は何をどれだけ買うにまとめています。スペアリブは食べごたえがある分、ほかのお肉は少なめでも足ります。
買いすぎたときは、その日に使う分だけ残して、あとは冷凍してください。骨付きのまま1本ずつラップで包めば、次に焼きたいときにすぐ使えます。小分けの量は小分け冷凍は何グラム、解凍のしかたは解凍のしかたで書いています。
値段は「100グラムあたり」で見比べる
スペアリブのパックは、大きさがバラバラなぶん、パックの値段もバラバラです。パックの総額だけを見ると、本数が多くて安く見えるパックに手が伸びます。でも、そのパックが薄っぺらい身のものなら、食べられる量は少ない。
見比べるときは、100グラムあたりの値段を見てください。たいていパックのラベルに書いてあります。100グラムあたりの値段が同じなら、あとは身の厚みで選ぶだけです。値段の見方は100gあたりで見るで詳しく書いています。
そして、100グラムあたりの値段が少し高くても、骨のすぐ横の身が分厚いパックを選んでください。骨の近くのお肉は味が濃いので、薄いパックを2つ買うより、厚いパックを1つ買うほうが、食卓の満足度は高くなります。

まとめ
今日のポイントをおさらいします。
- スペアリブの大きさがバラバラなのは、骨付きだから。バラバラなのが普通
- 見るところは4つ。骨と身のバランス、身の厚み、脂の多さ、骨の端の色
- アタリは骨のすぐ横の身が分厚いもの。1本1本が薄っぺらいものは選ばなくていい
- 本数ではなくグラム数で考える。骨の分、豚バラ肉より少し多めに
骨のすぐ横のお肉は、味が濃くて、かぶりついたときのおいしさが違います。パックを1つ選ぶときに身の厚みを見るだけで、パーティーのメインが一段おいしくなります。
まずは次の買い物で、スペアリブのパックを1つ手に取って、骨のすぐ横の身の厚みを見てみてください。棚に並んだパックの違いが、はっきり見えてきます。


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