ふるさと納税の牛タンで失敗しない選び方。硬い・薄いを防ぐ、申し込みページの4か所

肉の選び方

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お肉売り場からこんにちは。精肉部門の中の人です。

「ふるさと納税で牛タンを頼みたい。でもレビューを開くと『臭かった』『硬い部分が混ざっていた』『塩辛くて食べきれなかった』『写真と違ってペラペラだった』と書いてあって、怖くなって閉じてしまった」。そんな経験はありませんか。

じつはあの「まずい」は、牛タンそのものの当たり外れというより、返礼品ページの読み落としで起きていることが少なくありません。原産地、部位、味付け、厚みとグラム数。この4つは、どのページにも小さく書いてあります。

毎日売り場でお肉を見ていますが、牛タンは牛1頭に1本しかない、もともと量の少ない部位です。しかも1本の中で、根元と先端では硬さがまるで違います。だから同じ「牛タン1キロ」でも、中身の組み合わせ次第で味の印象が大きく変わります。

先に結論だけ言うと、申し込む前に「原産地」「部位の表記」「味付けの有無と原材料」「厚みとグラム数」の4か所を読めば、レビューにある失敗の多くは避けられます。届いてからは、冷蔵庫でゆっくり解凍して、汁を拭いてから焼く。これだけで残りの失敗もぐっと減ります。

牛タン1本のタン元・タン中・タン先の違いを示した図
牛タンは1本の中で、根元(タン元)と先(タン先)で硬さが違います

「まずい」の中身は5つに分かれる

レビューの「まずい」をよく読むと、不満は5つに分かれます。臭い、硬い、しょっぱい、薄い、そして量が分からない。原因がそれぞれ違うので、まとめて「牛タンは外れが多い」と考えると、次の申し込みでも同じところでつまずきます。

臭いは、解凍のしかたと、脂の部分の扱いで印象が変わりやすい不満です。冷凍のお肉は、急いで解凍すると赤い汁(ドリップ)が多く出て、その汁がにおいのもとになります。輸入の牛タンは「臭い」と書かれやすいですが、輸入だから臭いのではなく、届いてからの扱いで変わる部分が大きいです。原産地は好みで選んで大丈夫ですよ。

硬いは、部位の問題です。牛タンは、根元(タン元)が脂がのって柔らかく、先端(タン先)にいくほど筋が多くて硬くなります。「硬い部分が混ざっていた」というレビューは、タン先まで含めたセットを、焼肉と同じ焼き方で食べたときによく出ます。

しょっぱいは、味付きの牛タンで出る不満です。味付けの濃さは事業者によって幅があり、ページの写真や説明だけでは塩加減までは分かりません。味付け自体が悪いわけではなく、解凍したらすぐ焼けるので、忙しい家にはむしろ助かる商品です。

薄い量が分からないは、ページの写真と表記を見比べれば防げます。写真は厚切りなのに、届いたのは薄切りだった。「4人前」と書いてあるのに、グラム数を見たら思ったより少なかった。こうした声は、写真ではなく文字のほうを信じれば避けられます。

つまり、5つの不満のうち、部位・味付け・厚み・量の4つは申し込みページで防げて、臭いは届いてからの解凍で防げます。次の章で、ページのどこを見るかを順番に説明します。

申し込みページで見る4か所

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。返礼品のページを開いたら、写真を見る前に、下のほうにある商品説明の文字を読んでください。見る順番は4つです。

返礼品ページで見る4か所(原産地・部位・味付けと原材料・厚みとグラム数)の図
返礼品ページは、写真より先に商品説明の4か所を読みます

1つ目は、原産地。 国内で出回る牛タンは輸入品が多く、ふるさと納税でも「アメリカ産」「オーストラリア産」のように、産地を書いたうえで国内の工場で加工した返礼品が多くあります。ここは優劣ではなく、好みの問題です。それに、同じ産地の牛タンでも、加工するメーカーや工場が違えば、けっこう個体差があります。毎日お肉を見ていて感じるところです。産地だけで決めず、次の部位と厚みまで見てください。原産地が書いていないページは、それだけで候補から外して構いません。

2つ目は、部位の表記。 ページに「タン元」「タン中」「タン先」のどれが入っているかを探してください。「タン元のみ」「タン元・タン中」と書いてあれば、柔らかい部分だけのセットです。「タン先」「ミックス」「1本まるごと」「訳あり」とあれば、硬い部分も入っています。

「訳あり」は避けるべき言葉ではありません。中身が「形が不揃い」「端の部分」「切り落とし」なら、味は同じで量が多く、家で焼いて食べるぶんには十分お得です。ただし「タン先や硬い部位が混ざる」と書いてある場合は、焼肉ではなく煮込み(タンシチューやカレー)向きだと思って選んでください。訳ありの理由は、商品説明の欄に書いてあることが多いです。どこを探しても書いていないなら、選ばないほうが安心です。

部位の表記が見つからないときは、写真の色が目安になります。売り場で毎日見ている目印は、色と脂です。タン先はしっかり赤く、タン元は白みがかった赤で、細かい脂(サシ)が入って見えます。写真の切り身がどれも濃い赤一色なら、硬めの部分が多いかもしれないと思って、部位の説明をもう一度探してください。

3つ目は、味付けの有無と原材料。 「味付き」「塩味」「厚切り塩タン」なら味付けあり、「無塩」「味付けなし」なら自分で塩をふります。味付きを選ぶときは、原材料の欄を見てください。塩と胡椒だけなのか、調味料や香辛料が多く入っているのかが分かります。原材料が多いから悪いわけではなく、「自分で味を調整したい人は無塩」「解凍してすぐ焼きたい人は味付き」と、生活に合わせて選べば大丈夫です。

しょっぱさが心配なら、味付きでも「塩分控えめ」「薄塩」と書いたものを選ぶか、無塩を選んで焼く直前に塩をふるのがいちばん確実です。

4つ目は、厚みとグラム数とパック数。 「厚切り」の言葉だけでなく、「約8mm」「約10mm」のように数字で厚みが書いてあるかを見てください。数字がなく写真だけのページは、届いてから「薄かった」となりやすいところです。厚みの見方は冷凍ステーキと同じ考え方なので、ふるさと納税の冷凍ステーキは厚みを見る記事も参考になります。

グラム数は「何人前」ではなく数字で判断します。焼肉なら大人1人100グラム前後が目安なので、「1キロ」なら家族4人で2回分くらい。「4人前」と書いてあっても、総グラム数を4で割って100グラムを下回るなら、少なめだと思ってください。人数ごとの目安は、お肉の小分け冷凍のグラム早見表の記事に表があります。

パック数も見てください。「1キロ(500グラム×2)」と「1キロ(100グラム×10)」では、使いやすさが全然違います。小分けなら食べる分だけ解凍できて、残りを冷凍庫に戻す必要がありません。冷凍庫の空きが少ない家は、ふるさと納税のお肉が冷凍庫に入らない記事で、届く前の準備を確かめておくと安心です。

牛タン以外も含めた、ふるさと納税のお肉全般の選び方は、ふるさと納税のお肉の選び方の記事にまとめてあります。

届いてからの失敗は、解凍と焼き方で減らせる

ページを正しく読んで選んでも、解凍と焼き方で「臭い」「硬い」が出ることがあります。ここは家での手順で減らせます。

臭みは、ゆっくり解凍して汁を拭く。 冷凍の牛タンは、食べる前日に冷蔵庫へ移して、ゆっくり解凍してください。急いで常温や電子レンジで解凍すると、汁が多く出て、そのにおいが焼いたときに残りやすくなります。解凍できたら、袋を開けて出てきた汁を捨て、キッチンペーパーで表面の水気を拭く。この一手間で、においの印象がかなり変わります。当日になって解凍を忘れていたときは、冷凍肉の解凍を時間別にまとめた記事を見てください。

硬い部分は、切り込みか煮込み。 タン先や硬めの部分が届いたら、焼肉と同じように焼くと噛みきれません。厚切りなら、表面に浅く格子の切り込みを入れてから焼くと、筋が切れて食べやすくなります。それでも硬い部分は、シチューやカレーでじっくり煮込むと、やわらかくなります。硬い牛タンは「外れ」ではなく、煮込み用のお肉が届いたと考えると、無駄になりません。

しょっぱいときは、食べ方で調整する。 味付きの牛タンが塩辛く感じたら、レモンを多めにしぼる、ごはんや蒸し野菜、キャベツと一緒に食べるといった組み合わせで塩気をやわらげてください。生のお肉を水で洗うと、まわりに菌が飛び散りやすいので、洗って塩を落とすのは避けたほうが安心です。

格子の切り込みを入れた厚切りの牛タンを網で焼いているところ
厚切りは浅く格子の切り込みを入れると食べやすくなります(写真:takedahrs / Pixabay)

冷凍の牛タンは、解凍したら再び冷凍せず、その日か翌日までに食べきるのが安心です。パックの表示に「解凍後は再冷凍しないでください」とあれば、そのとおりにしてください。

まとめ

今日のポイントをおさらいします。

  • 「まずい」は臭い・硬い・しょっぱい・薄い・量の5つに分かれ、それぞれ原因が違う
  • 申し込みページでは、写真より先に「原産地」「部位の表記」「味付けと原材料」「厚みとグラム数・パック数」の4か所を読む
  • 「訳あり」は中身が書いてあれば選んでいい。「タン先が混ざる」なら煮込み用と考える
  • 届いたら前日に冷蔵庫へ移してゆっくり解凍し、汁を拭いてから焼く

ページの文字を4か所読むだけで、レビューで見た失敗は、ぐっと起きにくくなります。

次に返礼品ページを開いたら、まず写真ではなく、商品説明の「部位」と「厚みの数字」を探してみてください。その2つが書いてあるページの中から、味付きか無塩かを生活に合わせて選ぶ。それだけで、今年の牛タンは決まります。

「気になる返礼品をまだ探していない」という方は、このあたりから見てみてください。今日の4か所を思い出しながら見ると、同じ「牛タン1kg」でも、部位や厚みの書き方がずいぶん違うことに気づくはずです。

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