※本記事にはプロモーションが含まれます
お肉売り場からこんにちは。精肉部門の中の人です。
「ふるさと納税でお肉を頼みたいけど、うちの冷凍庫、小さいのよね」「去年2kg頼んだら、届いた日に冷凍庫がパンパンになって、アイスの居場所がなくなった」。そんな心配や経験、ありませんか?
じつは、冷凍庫に入るか入らないかは、申し込みページを見た時点でほとんど決まっています。見るのは総量の数字ではなく、「1パックの大きさ」と「形」の2つだけ。この2つを見れば、届く前に「うちに入る・入らない」の見当がつきます。
私は毎日、売り場で同じ重さのお肉をいろいろな形にパックして棚に積んでいます。「1kg」と書いてあっても、形さえ想像できれば場所の取り方が見えます。
見るのは「1パックの大きさ」と「形」。総量の数字は忘れていい
返礼品ページで最初に目に入るのは「1kg」「2kg」という総量ですよね。でも冷凍庫にとって大事なのは重さではなく、体積(場所の取り方)です。
この2つは、意外なほど一致しません。お肉は水とだいたい同じ重さなので、1kgのお肉そのものは牛乳パック1本ぶんくらいの大きさです。ところが、実際に冷凍庫で占める場所は、それよりずっと大きくなります。お肉は牛乳パックのようにきっちり四角には固まらないからです。トレー、パックの中の空気、個包装、化粧箱。重さには入らないものが、場所だけを食います。
見るべきは、1パックの大きさと、届く形。内容量の欄と商品写真で見直すと、同じ「1kg」でもまるで違います。
同じ1kgでも、場所の取り方は形でまるで違う
同じ重さでも、形が違うと棚に並べられる数が変わります。ふるさと納税のお肉は、形でざっくり3つに分けられます。

①薄くて平らなもの(切り落とし・こま切れ・しゃぶしゃぶ用スライス)
いちばん場所を取らないのが、この平らなグループです。
薄切りのお肉は、パックの中で平たく広がって冷凍されます。カチカチに凍ると板のようになるので、本を本棚に立てるように、浅い引き出しの隙間にも何枚も立てて入れられます。冷凍庫が小さいお家が最初に候補にするなら、この形からで間違いありません。
ただし、ひとつだけ条件があります。必ず立てて入れてください。
売り場で毎日パックを扱っていて感じるのは、同じ500gでも、厚みの違いよりトレーの面積(縦×横の大きさ)の違いのほうがずっと大きいということです。薄切りのパックは、薄いかわりに広い。寝かせて平置きすると、冷凍庫の一段をまるごと使ってしまいます。薄さが活きるのは、立てたときだけです。
なお、切り落とし自体の選び方(どこを見れば当たりを引けるか)は、牛肉の切り落とし、選び方は3か所だけでまとめています。
②厚みのある塊(ステーキ・ブロック・かたまり肉)
厚みのぶんだけ、動かしようがないのがこのグループです。
ステーキやブロックは、凍ると形が固定されます。板のように立てることもできず、上には軽い物しか積めません。ステーキ4枚がひとつのパックに入っていれば、その厚みがそのまま冷凍庫の一段を占領します。
ただ、塊が悪いわけではありません。1枚ずつ個包装されたステーキなら、隙間に散らして入れられます。塊を選ぶなら、「1枚ずつ真空パック」と書いてある品を選んでください。それだけで収まり方がだいぶ変わります。
③加工品(ハンバーグ・ソーセージ・味付け肉)
中身の重さより、包みのほうが場所を取るのがこのグループです。
ハンバーグは1個ずつ袋に入り、それが化粧箱に収まって届くことが多い品です。ソーセージも袋の中に空気が入っていますし、味付け肉はタレのぶん袋がふくらみます。「1kg」という数字は①と同じでも、届いた箱ごと冷凍庫に入れると、体感で倍近い場所を食います。
これも避ける必要はありません。箱から出して袋だけにすれば、かなり縮みます。ただ、「①と同じ1kg」のつもりで頼むと、届いた日に困ります。加工品は、総量を①の半分くらいの気持ちで考えると安心です。
小分けかどうかで、入る・入らないが決まる
形の次に見るのが、パックの数です。同じ1kgでも、1パックで来るのと、250g×4パックで来るのとでは、収まり方がまったく違います。
1kgがひとつのパックで来ると、冷凍庫の中で「動かせない大きな板」になります。冷凍庫の引き出しの幅より大きければ、斜めに入れるか、上に乗せるしかありません。
小分けなら、話は簡単です。250gのパックは手のひらより少し大きいくらいで、アイスの箱の横、製氷皿の下、といった隙間に1つずつ分散させられます。冷凍庫が小さいお家ほど、小分けは「あると便利」ではなく「入るかどうかを分ける条件」だと思ってください。

見分け方は、返礼品ページの「内容量」の欄です。「1kg」とだけ書いてあるのか、「250g×4」と内訳があるのか。内訳の書き方が届く中身の予想に役立つことは前の記事でお伝えしましたが、冷凍庫の話でも同じ欄が決め手になります。内訳が書いていない品は、1パックで来る可能性を考えておいてください。
「真空パック」の表記も見てください。袋の中の空気が抜けているので、同じ小分けでも薄く平らに凍り、トレーに乗ったまま冷凍されている品より隙間に入れやすい形です。
実例をひとつ挙げます。宮崎牛の赤身切り落としのこの返礼品は、内容量の欄に「切り落とし 300g×6パック」と書いてあります。合計は1.8kgですが、届くのは300gずつの6パックです。1kgのひと塊より、冷凍庫の隙間に分けて入れやすい形です。
▶ 楽天ふるさと納税で「宮崎牛 赤身切り落とし 300g×6パック」を見る
逆に、大きな1パックで届いてしまった場合は、自分で小分けにし直せば収まります。何グラムずつに分けるといいかは、お肉の小分け冷凍、何グラムで分ける?にまとめました。
凍ったままの塊をどう分けるか、分けたあとに再冷凍して大丈夫かは、ふるさと納税のお肉が塊で届いた! 全部解凍せずに小分けし直す方法と再冷凍の注意で手順を書いています。
冷凍庫のサイズから、頼む量の上限を決める
最後に、自分の家の冷凍庫に何kgまでなら頼めるかを決めます。順番が大事で、返礼品を見る前に、冷凍庫を先に調べてください。
冷凍室の容量は、冷蔵庫のメーカーの製品ページに「冷凍室 ○L」と書いてあります。冷蔵庫の扉の内側にある品番のシールを撮って、その品番で検索すれば出てきます。
ここで気をつけてほしいのが、冷蔵庫が大きいから冷凍室も大きい、とは限らないことです。たとえばパナソニックの248Lの冷蔵庫(NR-B250T)は、冷凍室が62L。一方、アイリスオーヤマの162Lの冷蔵庫(AF162)も、冷凍室は62Lです。冷蔵庫全体では86Lも違うのに、冷凍室は同じ大きさ。逆に、シャープの280Lの機種(SJ-PD28R)は冷凍室が125Lあって、日立の430Lのファミリー向け(R-XG4300H)の102Lより大きいくらいです。「うちは大きい冷蔵庫だから大丈夫」ではなく、冷凍室だけの数字を見てください。
もうひとつ。カタログの「○L」は、棚や引き出しも含めた内側の容積です。メーカーによっては、これとは別に「食品収納スペースの目安」という数字を載せていて、こちらのほうが実際に入る量に近くなります。東芝の487Lの機種(GR-A490XFS)だと、冷凍室116Lに対して、食品収納スペースの目安は71L。カタログの数字の6割くらいが、現実に食品を置ける場所だと思っておくと、見込み違いが減ります。
さらに、その場所がまるごと空いているわけでもありません。冷凍ご飯、アイス、冷凍食品をどかすつもりがないなら、引き出しを開けて、空いている部分だけを返礼品用と数えてください。
「どうしても2kg頼みたいけど、一度には入らない」という場合は、定期便を検討してください。一度の申し込みで数回に分けて届く仕組みなので、一度に冷凍庫へ入れる量が少なくて済みます。回数や間隔はページで確認してから申し込んでください。
間隔を決める目安はひとつ。家庭の冷凍庫に入れたお肉は、2〜3週間で食べ切るつもりでいてください。家庭用の冷凍庫は業務用と違って扉の開け閉めが多く、そのたびに庫内の温度が上がったり下がったりします。長く置くほど乾いて、味は落ちる一方です。「冷凍だから何か月でも平気」とは考えないほうが、おいしく食べられます。
この感覚で見ると、月1回の定期便はちょうどいいペースです。届いたぶんを食べ切るころに、次が来る計算になります。逆に2週に1回のような早いペースだと、前のぶんが残ったまま次が届くので、1回あたりの量は控えめな品を選んでください。
まとめ:注文する前に、冷凍室の「○L」を調べる
ポイントをおさらいします。
- 総量の数字ではなく、「1パックの大きさ」と「形」を見る
- 薄いスライスは立てて入れればいちばん省スペース。塊は個包装、加工品は箱のぶん大きい
- 「250g×4」のように内訳がある小分けの品は、隙間に分散できる
- 冷凍室の容量を先に調べて、空いている場所から頼む量を決める
冷凍庫が小さいのは、ふるさと納税をあきらめる理由にはなりません。形と小分けを見て選べば、小さい冷凍庫でも無理なく収まるお肉はちゃんとあります。
まずは注文する前に、冷蔵庫の品番を検索して、自分の家の冷凍室が何Lかを調べてみてください。そのうえで、返礼品ページの「内容量」の欄と商品写真を見比べる。この順番にするだけで、届いた日に冷凍庫の前で困ることはなくなります。
返礼品ページのどこを見れば中身が予想できるか(部位名や産地の表記)は、ふるさと納税のお肉、失敗しない選び方。プロが見る4か所でまとめています。量を決める前に、そちらも合わせてどうぞ。


コメント