クリスマスの丸鶏はスーパーで買える? 骨付きレッグとの選び方と、売り場で見る3か所

クリスマスの丸鶏はスーパーで買える? 骨付きレッグとの選び方と、売り場で見る3か所 鶏肉

おすすめから言います。家で焼くなら、4人以下で普通のオーブンの家庭は骨付きレッグ(骨付き鶏もも肉)にしてください。丸鶏より失敗しにくいからです。「丸鶏でないと気分が出ない」という方は丸鶏を予約して、できれば冷凍ではなく冷蔵の生を選んでください。これで当日あわてずにすみます。

「今年こそ家でローストチキンを焼きたい。でも丸鶏ってスーパーに売ってるの? いつから並ぶの? 骨付きのもも肉でもいいの?」

こんな疑問を抱えたまま当日を迎えて、棚の前で迷う方はけっこう多いです。よく分からないまま買って帰り、翌年もまた迷う。この記事では、そのくり返しを今年で終わらせるための選び方と買い方をまとめました。

丸鶏と骨付きレッグ、どっちを買うか

決め手は3つです。オーブンの大きさ、食べる人数、失敗のしにくさ。この順番で考えると、ほとんどの家庭は骨付きレッグに落ち着きます。

1つ目はオーブンの大きさ。 家庭向けの丸鶏はだいたい1kg台で、天板に乗せると意外に背が高くなります。オーブンレンジの庫内が小さいと、皮が上のヒーターに近づきます。すると表面は焦げたのに中は生、という失敗が起きます。買う前に、家のオーブンの庫内の高さを一度測ってみてください。ケーキの型が余裕で入る高さがあれば、丸鶏も焼けます。ぎりぎりなら骨付きレッグにしておくと安心です。

2つ目は人数。 丸鶏1羽は、4人家族で食べてちょうどか、少し余るくらいの量です。2人や3人だと持て余します。骨付きレッグは1本が1人前なので、人数分だけ買えばむだが出ません。6人以上集まる場合も、丸鶏1羽より骨付きレッグを人数分そろえるほうが焼きむらが出にくいです。

3つ目は失敗のしにくさ。 丸鶏は外側と骨のまわりで火の通り方が違います。切ってみたら骨の近くが赤かった、ということが起こりやすいのです。骨付きレッグは厚みが一定に近いので、焼き時間の見当がつけやすい。はじめてのローストチキンなら、骨付きレッグから入るのがいちばんの近道です。

丸鶏と骨付きレッグの比べ方
丸鶏と骨付きレッグの比べ方

見た目の華やかさだけは丸鶏の勝ちです。テーブルの真ん中に1羽どんと置く景色は、レッグでは出せません。「今年は丸鶏でやりたい」という気持ちがあるなら、それを理由に選んで大丈夫ですよ。そのかわり、次の章の「いつ・どこで買うか」だけは先に読んでおいてください。

丸鶏はスーパーで買えるのか。いつから並ぶのか

丸鶏はスーパーで買えます。ただ、年中並べているお店は多くありません。売り場に出るのはクリスマス前の限られた期間です。探す場所を間違えると、見つけられないこともあります。

丸鶏には生(冷蔵)と冷凍があります。生は解凍の手間がいらないかわりに、日持ちが短めです。買った日か翌日には焼くつもりで買ってください。冷凍は日持ちしますが、解凍に丸1日以上かかります。この違いは、あとで書く「段取り」に関わってきます。

売り場で見ていると、冷凍の丸鶏は生に比べてひと回り小さめです。しかも解凍の手間がかかるぶん、火の入れ方も難しくなります。中まで解けきっていないと、外は焼けているのに中が生、ということが起きやすいからです。そのため、お客様にどちらがいいか聞かれたら、私は冷蔵の生をすすめています。

まずは精肉コーナーで生の丸鶏を探してください。 生は置いているお店とそうでないお店に分かれます。見つからなければ、冷凍食品の棚やお肉の冷凍ケースものぞいてみてください。丸鶏は冷凍で売られていることが多く、精肉コーナーだけ見て「うちのスーパーには無い」と帰ってしまう方がけっこういます。

時期は、11月下旬からクリスマス用の予約を受け付けるお店が多いです。店頭に並ぶのは、12月に入ってからというお店が多くなります。確実に手に入れたいなら、予約がいちばん安全です。サービスカウンターや精肉コーナーに予約の案内が出ていたら、その場で聞いてみてください。予約なら、生か冷凍かを選べる場合もあります。

「予約するほどではないけれど、当日並んでいるか心配」という方もいると思います。そんなときは、12月に入ったら買い物のついでに精肉コーナーをのぞいてみてください。生が無ければ、冷凍コーナーも見ておきます。これだけで、当日の迷いがなくなります。

骨付き鶏もも肉の選び方。売り場で見るのはここ

ここからは、棚の前に立っているつもりで読んでください。骨付き鶏もも肉(レッグ)を選ぶとき、精肉部門の中の人が見ているのは3か所です。

まず、皮を見てください。 皮が全体をきれいに覆っていて、破れや大きな欠けがないものを選びます。皮が破れていても、味は変わりません。ただ、ローストチキンは皮のパリッとした部分が主役です。選べるなら、皮がそろっているほうを選んでください。

次に、身がふっくらしているかを見てください。 横から見て、身に厚みがあり、ふっくらと盛り上がっているものを選びます。ふっくらしたものは新鮮なことが多く、食べられる身の部分も多いからです。

最後に、パックの底を見てください。 赤い汁(ドリップ)がたまっているものは、うまみが外に出てしまっています。パックを少し傾けて、汁が少ないものを選びましょう。少しの汁なら心配いりません。底一面に広がっているものは、避けたほうが安心です。

何本か買うときは、大きさが近いものをそろえてください。同じ時間で焼いても、焼きむらが出にくくなります。

骨付き鶏もも肉、売り場で見る3か所
骨付き鶏もも肉、売り場で見る3か所

買ってから焼くまでの段取り。当日あわてないために

ローストチキンでいちばん多い失敗は、焼き方ではなく段取りです。とくに多いのが、冷凍の丸鶏を当日の朝に買ってきて、解凍が間に合わないケース。ここさえ押さえておけば、あとは落ち着いて焼けます。

冷凍の丸鶏は、冷蔵庫でゆっくり解凍します。1kg台なら丸1日みてください。それより大きいものは、さらに時間がかかります。焼く日の2日前に冷凍庫から冷蔵庫へ移す、と決めておくと迷いません。お湯や電子レンジで急いで解凍すると、外側だけ火が入って中は凍ったまま、という状態になるので避けてください。

骨付きレッグも、冷凍で買ったなら前日に冷蔵庫へ移しておきます。生で買った場合は、当日そのまま使って大丈夫です。どちらも焼く30分ほど前に冷蔵庫から出して、冷たさを抜いておくと火の通りが安定します。

下味は、前の晩につけておくと楽です。塩をふって冷蔵庫に置くだけで、当日の朝にやることがひとつ減ります。ここまでできていれば、あとはオーブンに入れて待つだけです。

焼く日までのお肉の置き方は、買ってきたお肉の保存3ステップで確認できます。

まとめ

今日のポイントを4つにまとめます。

  • 4人以下で普通のオーブンなら、骨付きレッグのほうが失敗しにくい
  • 丸鶏は冷蔵の生がおすすめ。見つからなければ冷凍コーナーも見る。確実に欲しいなら11月下旬からの予約が安心
  • 骨付きもも肉は、皮の破れ・身のふっくら感・パック底の汁の3か所を見る
  • 冷凍の丸鶏は焼く2日前に冷蔵庫へ移す。段取りで失敗の大半は防げる

丸鶏でも骨付きレッグでも、家のオーブンから出てきたローストチキンは、買ってきたものとは香りがちがいます。家族が「今年は焼いたんだ」と気づく。その一瞬のために選ぶお肉です。

まずは家のオーブンの庫内の高さを測って、丸鶏かレッグかを決めてください。丸鶏にするなら、12月に入って最初の買い物で精肉コーナーをのぞき、生が無ければ冷凍コーナーも見ておきましょう。それだけで、クリスマス当日に売り場で迷わなくなります。

アイキャッチの写真:Julie Stan / Unsplash

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この記事を書いた人
29labo

スーパーの精肉部門で働いています。毎日売り場でお肉を見て、切って、並べています。いつものスーパー・いつもの予算で、ちょっとおいしいお肉を選ぶコツを書いています。
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