すき焼き用のお肉が余ったら冷凍してOK。薄切りは「重ねず・平らに」包むのがコツ

すき焼き用のお肉が余ったら冷凍してOK。薄切りは「重ねず・平らに」包むのがコツ 肉の保存

「すき焼き用のお肉、多めに買ったら余っちゃった。これ、冷凍しても大丈夫かな」

そんなふうに、冷蔵庫の前で迷ったことはありませんか?

売り場でも「これ冷凍できる?」「余ったらどうしたらいい?」は、本当によく聞かれる質問です。そのたびに私は「冷凍してください」とお答えしています。私自身も、家ですき焼き用が余ったら冷凍しています。

つまり、すき焼き用のお肉は冷凍して大丈夫です。ただ、薄いお肉なので、包み方ひとつで解凍したときの使いやすさが変わります。余ったお肉を今日そのまま冷凍庫に入れられるように、包み方と使い道を順番にお話しします。

すき焼き用のお肉は、冷凍していい

まずは安心してください。焼く前の生のすき焼き用のお肉なら、冷凍して問題ありません。

冷凍するなら「早め」がいちばん大事

ひとつだけ覚えておいてほしいのは、冷凍は早いほどいいということです。冷凍しても、お肉が新しくなるわけではありません。冷蔵庫で何日か置いてから冷凍すると、その日数ぶん傷みが進んだ状態で凍ることになります。

「明日使うかも」と迷っているうちに消費期限が近づいてしまうのは、よくある話です。すき焼きの翌日に使う予定がなければ、その日のうちに冷凍してしまいましょう。

「解凍品」と書いてあるお肉だけは別

パックのラベルに「解凍品」と書いてある場合は、一度凍ったお肉を売り場で解凍したものです。このお肉を家でもう一度冷凍するのは、おすすめしません。

とはいえ、解凍品だから食べられないわけではないので、心配はいりません。冷凍せずに早めに食べきれば大丈夫です。くわしい理由はこちらの記事で説明しています。

→ スーパーの解凍肉は再冷凍していい? 売り場の中の人がすすめない理由と、家での線引き

薄切りだからこそ「包み方」で差が出る

すき焼き用のお肉は、しゃぶしゃぶ用に次いで薄く切ってあります。すき焼き用としゃぶしゃぶ用の違いは厚みだけ、というお話はこちらでしています。

→ すき焼き用としゃぶしゃぶ用、違いは「厚み」だけ

薄いお肉は、重なったまま凍るとお肉同士がくっついて、1枚ずつはがれにくくなります。空気に触れた部分は乾いて、色やおいしさも落ちやすくなります。

包み方そのものは、ほかのお肉と変わりません。売り場でお客様にお伝えしているのも、私が家でやっているのも、これから紹介する方法です。買ってきたお肉の保存の基本は、こちらの記事でもお話ししています。

→ 買ってきたお肉、パックのまま保存はダメ?最初の10分の3ステップ

すき焼き用の薄切りで意識してほしいのは、次の3つです。

コツ1:パックから出して、重ねずに広げる

冷蔵庫からパックを出したら、まずトレーからお肉を取り出してください。パックのままだと、トレーとフィルムのあいだに空気が残りやすいからです。

ラップを広げたら、お肉を1枚ずつ並べます。どうしても重ねたいときは、お肉とお肉のあいだにラップを1枚はさんでください。これで、凍ったあとも1枚ずつはがせます。

コツ2:1回分ずつ、平らに包む

並べたお肉は、ラップでぴったり包みます。このとき、使う1回分ずつ分けておくと、解凍のときに使わないぶんまで溶かさずに済みます。

1回分を何グラムにするかは、家族の人数によって変わります。目安はこちらの記事にまとめています。

→ お肉の小分け冷凍、何グラムで分ける? 人数別の早見表

包んだお肉は、なるべく薄く平らにしてください。平らなほど早く凍って、解凍も早く済みます。

コツ3:保存袋に入れて、空気を抜く

ラップで包んだお肉は、冷凍用の保存袋にまとめて入れます。袋の口を閉じる前に、手で押して空気を抜いてください。袋に日付を書いておくと、いつ冷凍したか迷いません。

金属のトレーがあれば、その上にのせて冷凍庫に入れると早く凍ります。なければ、そのまま平らに置くだけで大丈夫です。保存袋など、そろえておくと便利な道具はこちらで紹介しています。

→ お肉の保存グッズ、プロの家にあるのはスーパーの定番3つだけ

余ったお肉の包み方、この3ステップ
余ったお肉の包み方、この3ステップ

冷凍したお肉は、いつまでに食べる?

家庭の冷凍庫なら、保存袋に書いた日付から2週間を目安に食べきってください。冷凍庫は開け閉めのたびに温度が上がるので、長く入れるほど乾燥やにおい移りが進みやすくなります。

ひき肉や厚切りのお肉と比べて、どれから先に使うかは、こちらの記事の表にまとめています。

→ 冷凍庫がパンパン、何から食べる? お肉は「ひき肉→薄切り→塊」の順で使います

解凍したら、薄切りが活きる料理に

冷凍したお肉を使うときは、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。時間がないときの解凍のしかたは、残り時間別にこちらで選べます。

→ お肉の解凍、忘れた日でも間に合います。残り時間で選ぶ解凍のしかた

牛丼や肉じゃがなど「煮る料理」と相性がいい

すき焼き用のお肉は薄くて火が通りやすいので、さっと煮る料理に向いています。たとえば次のような料理です。

  • 牛丼
  • 肉じゃが
  • 肉豆腐
  • 牛肉とごぼうのしぐれ煮

どれも甘辛い味つけなので、すき焼き用のお肉のよさがそのまま活きます。少し味が落ちたかなと感じても、煮汁の味がしみるので気になりにくいですよ。

次のすき焼きに回すのもあり

もちろん、次のすき焼きまで取っておくのもひとつの手です。割り下で煮てしまえば、冷凍したお肉でもおいしく食べられます。割り下とお肉の相性や、安いお肉をおいしく食べるコツはこちらの記事でお話ししています。

→ すき焼きは国産牛の切り落としで十分。安いお肉でおいしくする、売り場での選び方

割り下で煮たあとの残りは?

すでに割り下で煮てしまった残りも、冷凍すること自体はできます。煮汁ごと保存容器に入れて、冷ましてから冷凍庫へ入れてください。

ただ、一度火を通したお肉は、冷凍すると硬くなりやすくなります。生のお肉より早めに食べきって、温め直すときは中まで熱くなるまで温めてください。翌日の牛丼の具にするなら、冷蔵で翌日までに食べきるほうが手軽です。

まとめ

  • すき焼き用のお肉は、冷凍して大丈夫。迷ったらその日のうちに冷凍する
  • 「解凍品」と書いてあるお肉は、もう一度冷凍せずに早めに食べきる
  • トレーから出して重ねずに並べ、1回分ずつ平らに包み、保存袋で空気を抜く
  • 解凍したら、牛丼や肉じゃがなどの煮る料理か、次のすき焼きに使う

すき焼き用のお肉は、ちょっとうれしいお肉です。余ったぶんも上手に冷凍しておけば、何日かあとの夕ごはんが少し豊かになります。

今日余ったお肉があるなら、さっそくラップを1枚広げて、お肉を重ねずに並べてみてください。

アイキャッチの写真:Leongsan / Unsplash

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