合いびき肉の牛と豚の割合は? パックに書いていなくても「原材料名」で見分けられます

白いお皿にのった、きのこソースのハンバーグとご飯・副菜の和定食 お肉の基本・買い方

合いびき肉の牛と豚の割合は、お店や商品によって違い、パックに「何対何」と書かれていないことが多いです。それでも、パックの「原材料名」を見れば、牛と豚のどちらが多いかは分かります。先に「牛肉」と書いてあれば牛が多め。料理は、ハンバーグなら合いびき肉、餃子や麻婆豆腐なら豚ひき肉を選べば、まず迷いません。

「合いびきって、牛と豚が何対何なの? ハンバーグには合いびきでいいの? 豚ひきじゃダメ?」

ひき肉の棚の前で、こう迷ったことはありませんか。毎日お肉を並べている立場から、パックの見方と、料理ごとの選び分けを順番にまとめました。

合いびき肉の「牛と豚の割合」は、パックごとに違う

合いびき肉の割合は、牛6:豚4や、牛7:豚3がよく挙げられます。ただ、これは決まりではありません。お店や商品によって割合は違いますし、同じ売り場でも商品が違えば中身も変わります。

しかも、パックのラベルに割合まで書いてあることは多くありません。だから「割合が分からないまま買っている」のは、あなただけではないので安心してください。

そこで見てほしいのが、ラベルの「原材料名」の欄です。

原材料名は「多い順」に書いてある

食品のラベルでは、原材料名を使った重さの多い順に書くのがルールです。合いびき肉のラベルに「牛肉、豚肉」とあれば牛のほうが多く、「豚肉、牛肉」とあれば豚のほうが多い、と読めます。

棚の前に立ったら、まずラベルの原材料名の最初の言葉だけ見てください。「牛肉」で始まっていれば、牛多めの合いびき肉です。

ただし、原材料名の順番で分かるのは「どちらが多いか」までです。6:4なのか8:2なのかは、ラベルからは読み取れません。どうしても割合を知りたいときは、売り場にいる店員に聞いてみてください。

合いびき肉のラベルの見本。原材料名「牛肉(国産)、豚肉(国産)」の行を赤枠で囲み、先に書いてあるほうが多い、この場合は牛が多めと説明している
原材料名の最初の言葉で、牛と豚のどちらが多いかが分かります

白っぽいパックは、脂が多い

原材料名の次に中の人が見ているのは、脂の見え方です。パック全体が白っぽく見える合いびき肉は、見た目のとおり脂が多めです。

脂の多いひき肉が好みという人もいるので、白っぽいから悪いとは言い切れません。それでも、どれにするか迷ったら、白っぽいパックは避けておくのが無難です。赤身と脂の見分け方や鮮度の見方は、ひき肉の選び方で詳しく紹介しています。

産地を見ると、値段が妥当か分かる

もう1つ見ているのが産地です。牛と豚がそれぞれ輸入なのか国産なのかを確かめて、そのパックの100gあたりの値段が妥当かどうかを判断しています。

輸入のお肉は、国産より安いことが多いです。産地まで見ておけば、輸入のお肉が入っているのに国産並みの値段がついている、といったパックに気づけます。100gあたりの値段の見方は、100gあたりの値段で比べるコツで説明しています。

牛と豚、割合が変わると何が変わる?

牛と豚は、同じひき肉でも役割がまったく違います。牛はうまみとお肉らしい味が強く、豚は脂の甘みとやわらかさ、ジューシーさが持ち味です。

合いびき肉は、この2つのいいところを合わせたひき肉です。割合によって、仕上がりは次のように変わります。

  • 牛が多い: お肉を食べている満足感が強く、味が濃く感じられる
  • 豚が多い: ふっくらやわらかく、脂の甘みでジューシーになる
  • 牛100%(牛ひき肉): お肉らしさは一番だが、焼くと締まって硬く感じやすい

牛ひき肉だけのハンバーグは、お肉の食べごたえがある反面、火が入るとぎゅっと縮み、パサついたと感じることがあります。豚が入ると、そのぶん脂とやわらかさが加わってふっくらします。合いびき肉がハンバーグの定番なのは、この「いいとこ取り」ができるからです。

値段にも差が出ます。牛のほうが豚より高いことが多いので、牛の割合が多い合いびき肉ほど値段は上がりやすくなります。

料理ごとの選び方の目安

作りたい料理が決まれば、選ぶひき肉も決まります。よく作る料理ごとに、目安をまとめました。

料理 選ぶひき肉の目安
ハンバーグ 合いびき肉(牛多め)
ミートソース・ボロネーゼ 合いびき肉、または牛ひき肉
ロールキャベツ・ピーマンの肉詰め 合いびき肉
餃子・シュウマイ・麻婆豆腐 豚ひき肉
そぼろ・つくね 鶏ひき肉、または豚ひき肉

ハンバーグは、牛多めの合いびき肉が向いています。 牛のうまみで味に厚みが出て、豚の脂でふっくら仕上がります。原材料名が「牛肉」から始まるパックを選んでください。

ミートソースやボロネーゼは、合いびき肉か牛ひき肉が向いています。 煮込んでソースにする料理なので、ハンバーグほど硬さを気にしなくて大丈夫です。お肉の味を強く出したいなら、牛ひき肉だけで作るのもひとつの手です。

餃子やシュウマイ、麻婆豆腐は、豚ひき肉が向いています。 豚の脂の甘みが、皮や調味料となじみます。合いびき肉で作ってもおいしく食べられますが、牛の味が前に出て、いつもと少し違う風味になります。

表はあくまで目安です。冷蔵庫にあるひき肉で作っても、料理が失敗するわけではありません。

料理別のひき肉の目安の表。ハンバーグは合いびき肉(牛多め)、ミートソースは合いびき肉か牛ひき肉、ロールキャベツ・肉詰めは合いびき肉、餃子・シュウマイ・麻婆豆腐は豚ひき肉、そぼろ・つくねは鶏ひき肉か豚ひき肉
迷ったときの目安です。冷蔵庫にあるひき肉で作っても大丈夫

豚ひき肉と合いびき肉、どっちが安い? 自分で混ぜるのもあり

豚ひき肉と合いびき肉なら、豚ひき肉のほうが安いことが多いです。合いびき肉には、豚より高いことが多い牛が入っているからです。

とはいえ、値段はお店や日によって変わります。重さの違うパックを比べるときは、ラベルの「100gあたり」の値段で比べると損をしません。

好きな割合にしたいなら、自分で混ぜる

割合が分からないのが気になる人は、牛ひき肉と豚ひき肉を別々に買って、自分で混ぜる方法もあります。これなら、好きな割合の合いびき肉が作れます。

中の人のおすすめは、ハンバーグなら牛7:豚3です。牛のうまみを主役にしながら豚の脂でふっくらさせられて、この割合がいちばんおいしくできます。

お肉の食べごたえを楽しみたい日には、牛100%もおすすめです。焼くと締まりやすいぶん、ぎゅっと詰まったお肉をかみしめる満足感があります。7:3を基本にして、気分や家族の好みで牛100%に振ったり、豚を少し増やしたりできるのが、自分で混ぜるいちばんの良さです。

混ぜ方は簡単です。ボウルに牛ひき肉と豚ひき肉を入れ、手でざっと混ぜてから、いつもどおりたまねぎや卵を加えて肉だねを作ってください。

余ったひき肉は、使う量ごとに小分けして冷凍しておくと便利です。何グラムずつ分けるかはお肉の小分け冷凍にまとめています。

まとめ

  • 合いびき肉の割合はパックに書かれていないことが多いが、原材料名で「牛肉」が先なら牛多め
  • 全体が白っぽいパックは脂が多め。産地を見れば、値段が妥当かも分かる
  • ハンバーグは牛多めの合いびき肉、餃子や麻婆豆腐は豚ひき肉が目安
  • 自分で混ぜるなら、ハンバーグは牛7:豚3。食べごたえ重視の日は牛100%

次にひき肉の棚の前に立ったら、合いびき肉のパックを1つ手に取り、原材料名の最初の言葉を見てみてください。「牛肉」から始まっていて、全体が白っぽくなければ、今夜のハンバーグはそのパックで決まりです。

アイキャッチの写真:Kouji Tsuru / Unsplash

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