「一人暮らしを始めたけど、お肉って何を買えばいいの?」
「大きいパックを買ったら、使い切る前に期限が来てしまった……」
売り場の棚の前で、パックを手に取っては戻す。そんな経験はありませんか? 私自身も一人暮らしなので、よくわかります。
一人暮らしのお肉選びで迷う理由は2つあります。種類が多すぎることと、量の目安がわからないことです。どちらも、最初の1パックを決めてしまえば解決します。
最初の1パックは、迷ったら豚バラの100〜150gの少量パックです。慣れてきたら、次に鶏もも肉。この2つから始めれば、毎日のごはんはだいたい回ります。
一人暮らしの最初の1パックは「豚バラの少量パック」
一人暮らしの後輩に「最初に何を買えばいい?」と聞かれたら、私は豚バラをすすめます。それも100〜150gくらいの少量パックです。
理由は、使いやすいことと、おいしいことの2つです。
使いやすさ。 薄切りの豚バラは火の通りが早く、フライパンで数分炒めれば食べられます。脂がうまみと一緒に溶け出すので、炒めものの油は少なめで足ります。野菜炒め、焼きそば、豚汁、うどんの具、丼。和・洋・中のどれにも合うので、「今日は何を作ろう」と悩む前に手が動きます。
おいしさ。 豚バラは赤身と脂が層になった部位です。脂のコクがあるので、キャベツやもやしのような安い野菜と炒めるだけで、ちゃんと「おかず」の味になります。料理に慣れていない人でも、味が決まりやすいお肉です。
私が後輩に伝えたいのは、豚バラ1パックで食卓が変わる、ということです。コンビニのお弁当やカップ麺が続いていた人ほど、豚バラを焼いた日のごはんのおいしさに驚くと思います。その実感を、最初の1パックで味わってほしいのです。
そう言い切れるのは、私自身がその体験をしたからです。以前の私は、節約のつもりでお鍋にはいつも豚こまを入れていました。ある日、試しに豚バラに変えてみたら、あまりのおいしさに感動しました。同じお鍋なのに、お肉を変えただけで別の料理のようでした。
豚バラとほかの豚肉の部位の違いは、こちらの記事で詳しくまとめています。
最初に作るなら、シンプルにお鍋
後輩に「最初は何を作ればいい?」と聞かれたときの私の答えは、シンプルにお鍋です。豚バラと好きな野菜を切って、鍋で煮るだけ。お肉も野菜も一度にたっぷり食べられるので、栄養のバランスもとりやすくなります。
豚バラは脂が多いぶん、煮ても硬くなりにくく、脂のうまみがスープに溶け出します。150gのパックなら、お鍋1回分にちょうどいい量です。お鍋に向くお肉と量は、こちらの記事で詳しく書いています。
→ 鍋に入れるお肉はどれ?豚・鶏のおすすめ部位と1人前は何グラムか

脂が気になる人は、豚の切り落とし(こま切れ)でも大丈夫
豚バラは脂が多めの部位なので、「脂っこいのは苦手」という人もいると思います。その場合は、豚の切り落とし(こま切れ)を選んでください。いろいろな部位の切れ端が入ったパックで、炒めものやカレーにそのまま使えます。入っている部位はパックごとに違うので、赤身が多く見えるものを選べば、豚バラより脂を控えられます。
「切り落とし」と「こま切れ」の呼び方の違いは、こちらの記事が参考になります。
慣れてきたら、次は鶏もも肉
豚バラの次に買ってほしいのが、鶏もも肉です。
売り場で見ていると、一人暮らしかなと思うお客様がよく手に取るのは、鶏もも肉と豚バラの2つです。どちらも「1パックでおかずが1品できる」お肉だからだと思います。
鶏もも肉のいいところは、焼くだけでメインのおかずになることです。皮目からフライパンで焼けば、皮はパリッと、身はやわらかく仕上がります。照り焼き、唐揚げ、親子丼、シチューの具にも使えます。むね肉より脂があるので、少し火を入れすぎても硬くなりにくい。料理に慣れていない人には、ここがうれしいところです。
鶏もも肉のパックには、1枚まるごとのものと、ひと口大に切ってあるものがあります。一人暮らしかなと思うお客様が選ぶのは、1枚まるごとのほうが多い印象です。
値段も、同じ重さなら1枚もののほうが安くなります。切ってあるパックは、角切りにする手間賃がのっているイメージです。包丁とまな板を出すのが面倒な日が多いなら切ってあるパック、少しでも安くしたいなら1枚ものを選んでください。
鶏もも・むね・ささみの違いや選び方は、こちらで詳しく書いています。
一人暮らしのお肉は何グラム買う? 量の目安
種類が決まったら、次は量です。
一人分の目安は、薄切りのお肉なら1食100gくらい。これはお肉がおかずの主役の場合です。野菜たっぷりの炒めものなど、お肉が脇役の料理なら70〜80gでも足ります。
この目安に当てはめると、100〜150gのパックは次のように使えます。
- 100gパックなら、お肉が主役の料理で1回分
- 150gパックなら、主役で1回しっかり食べるか、脇役の料理で2回分
最初に少量パックをすすめるのは、1〜2回で食べきれる量だからです。買った日と次の日で使い切れるので、冷蔵庫の奥で期限が切れる心配がありません。

大きいパックのほうが安いのでは?
ここで気になるのが値段です。同じ豚バラでも、大きいパックのほうが100gあたりの値段が安いことがあります。
ただ、一人暮らしで大切なのは、安く買うことより食べきることです。大きいパックを買って半分を捨ててしまえば、結局は少量パックより高くつきます。まずは少量パックで「自分が1週間にどれくらいお肉を食べるか」をつかみ、それから大きいパックに進めば十分です。
100gあたりの値段の見方は、こちらの記事にまとめています。
→ お肉を安く買う方法。半額シールより「100gあたり」を見る
大きいパックを買って小分け冷凍するなら、1包みを何グラムにするかを先に決めておくと迷いません。
売り場では「重さ」と「期限」の2か所だけ見る
最後に、売り場でのパックの選び方です。一人暮らしなら、ラベルで見るのは2か所だけで大丈夫です。
まずはラベルの「内容量」を見てください。100〜150gと書いてあれば、一人暮らしにちょうどいいパックです。同じ豚バラでも、パックによって重さはけっこう違います。見た目の大きさではなく、グラム数で選びましょう。
次に「消費期限」です。今日か明日に使うなら、期限が近いパックでも問題ありません。週の後半に使う予定なら、期限が先のパックを選んでおくと安心です。
内容量と消費期限の2か所が合っていれば、あとは迷わずカゴに入れてください。
まとめ
今日のポイントは4つです。
- 迷ったら豚バラの100〜150gの少量パック。使いやすくて、おいしい
- 最初の1品はお鍋。お肉も野菜も一度に食べられる
- 慣れてきたら、次は鶏もも肉。焼くだけでメインのおかずになる
- 量の目安は、主役なら1食100g、脇役なら70〜80g
一人暮らしのお肉選びは、種類を増やすより、使いこなせる1パックを持つほうが早く上達します。豚バラ1パックでも、食卓はちゃんと変わります。
まずは次の買い物で、豚バラの少量パックを1つカゴに入れてみてください。白菜やきのこと一緒にお鍋にすれば、それだけで最初の1食ができあがります。


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